今回は、私の通信制大学の体験談の中から『学習計画の重要性』と『スクーリングの重要性』について書きたいと思います。
私はサラリーマンとして働く傍ら、通信制大学の『産業能率大学』の通信教育課程で4年間学び、無事にストレートで卒業して『学士』を取得しました。
決して優等生ではなく、完全なる学業劣等生である私が、どのように通信制大学で学んだかの一部を綴りたいと思います。
夢と希望に充ちあふれた産業能率大学入学
産業能率大学に入学したときは、夢と希望とやる気に充ちあふれていました。
勉強や単位習得の勝手、ペース配分などが全く分からなかった私は、1年間のテキストがまとめて送られてきた時点で、そのボリュームに圧倒されました。
『経営学』を学びたい!一心で入学した産業能率大学ですが、産業能率大学の1年生は自分で教科を選択することはできず「体育理論」や「勉強の仕方」など基礎的な科目が多く、少し退屈な教科が多い印象でした。
それでも日々慣れない勉強を少しずつ進め、なんとなく順調のように思えた大学1年生でしたが、1学年が終わり履修状況の紙が送られてきたときに、「これはヤバい・・・」と感じました。
1学年終了時点で8単位/124単位という絶望
1学年が完了した時点で、なんと8単位しか取れていなかったのです。
ほとんど単位が取れておらず、スクーリング単位も最低30単位取らないといけないところ、2単位しか取れていませんでした。
正直、焦りました。
コンスタントにテキストは読み進めていたのですが、科目習得試験を受けに行っていなかったので単位習得できていませんでした。もちろんスクーリングもほとんど受けに行っていませんでした。
産業能率大学はテキストにリポート(課題)が付いており、リポートを郵送で提出して合格したら科目習得試験を受けることができ、科目習得試験で60点以上だと単位習得となります。
その科目習得試験を受けに行っていなかったため、ほとんど単位が取れていない状況でした。
勉強のやり方をあまり深く考えず無計画に進めた結果が、1年間で8単位取得という結果でした。
2学年次、生れて初めて『学習計画』を作成する
このままではまずいと、人生で初めて『学習計画』を作成しました。
スクーリングや科目習得試験の年間計画は年度初めに公表されるため、それを基にまずはテキストを読む教科の順番・リポートを提出する教科の順番を決め、いつまでにリポートを提出するか・科目習得試験はいつ受けるか、スクーリングはいつ受けるかの『学習計画』を作成しました。
『学習計画』を作成したことで、2学年からは順調に学習を進めることができ、1学年の遅れも3学年までに取り戻すことができました。この時は『学習計画』をパズルを当てはめるように計画していくのが楽しかった記憶があります。
また、リポート提出期限や科目習得試験・スクーリングの日程を決めることで、いつまでに何をしないといけないかが見える化できたのが良かったと思います。
もちろん、計画通りに単位を修得できないこともありましたが、生れて初めて『計画立案』の重要性を体感しました。おそらく『学習計画』を作成していなけば、ストレート卒業は不可能だったと思います。
この体験は今でも仕事に役立っていると思います。
スクーリングは仲間を増やす良い機会
通信制大学で学び始めたときは、誰かと一緒に始めたわけでないので、一人で勉強して、一人で科目習得試験を受けて、一人でスクーリングを受講して、それが当たり前だと思っていました。
自分の中で「別に友達づくりのために通信制大学で学んでいるわけでないし・・・」と少し卑屈になっていました。
しかし、科目習得試験やスクーリングで仲良さそうに話している人たちを見ると、少しうらやましくも感じていました。
そんな中、あるスクーリングに行った際に、グループに分かれて演習があったときに、たまたま同じグループの中に地元が同じ方がいて、お昼ご飯を一緒に食べたり、スクーリング後の飲み会(後に”飲みニケーション”と命名)に行ったりと、仲良くなった方がいました。
それから、だんだんとその輪が広がり、『今度のスクーリング参加する人いますか?』『今度、○○の科目習得試験受けるんだけど、どんな感じの問題出ますか?』とか、情報交換する仲間が増えてきました。
仲間ができると、モチベーションの維持にもつながりますので、ぜひ皆さんもスクーリングに行った際は、積極的に周りに声をかけて仲間を増やしていきましょう!
もちろん、スクーリングでは生で先生の授業を受けることができ、分からないことは質問することもできるため、自分でテキストを読むよりも格段に深く理解することができます。
スクーリングに申し込みをして、実際に行くまでは少し億劫に感じるかもしれませんが、絶対に得られるものは大きいです。
通信制大学で学ぶのであれば、できるだけ多くのスクーリングを受けるようにしましょう。
産業能率大学・通信教育課程に入学したときはひとりでしたが、卒業するときは沢山の仲間ができていました。
卒業した後も、同窓会という名目で”飲みニケーション”をやったりします。
このよう『同じ志を持つ方』や、『向上心を持った方』となつながることができるのも通信制大学の醍醐味ではないでしょうか。
皆さんも勇気をもって、通信制大学にチャレンジしてみて下さい!