平成仮面ライダーシリーズ4作品目となる『仮面ライダー555』。
本作を見たことない方はまず読み方が分からないのではないでしょうか。
『555』と書いて『ファイズ』と読みます。
今日はこれだけでも覚えて……
いえ、この素晴らしい作品に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
今作は見どころは何と言っても、敵である『オルフェノク』の存在ではないでしょうか。人間から変化し人間ではない者、しかし人間の心は持っている・・・
そういった、本来は悪の存在である『敵』にもスポットが当てられ、ドラマが展開されます。これもまた、過去作品には見られなかった新たな試みではないでしょうか。
そして、そのオルフェノク側のストーリーがあることで、物語は更に厚みを増し、見る側に訴えかけ、何とは正義か?悪とは何か?について考えさせられます。
その難しい役どころを演じきった、オルフェノク陣営のキャスト。特に木場勇治役の泉政行さん※の演技が光ります。
もちろんその他のキャストの面々も、イケメン俳優を始め、素晴らしい役者、スタッフ達によって物語は作られています。
素晴らしい作品を世に生み出し、広めてくれたすべての関係者に感謝をしつつ、『仮面ライダー555』の紹介をさせていただきます。
(※:2015年に泉政行さんは35歳という若さで他界。心からご冥福をお祈り申し上げます)
仮面ライダー555のストーリー
九州を一人旅していた乾巧(いぬい たくみ)は、3日前にバッグを盗まれてしまう。
巧は偶然に入った食堂で、盗まれた自分のバッグを持つ女性・園田真理を偶然見かけ彼女を追うが、そこで巧が見たものは、バッグを狙うオルフェノクの姿だった。
真理はバッグの中身であるベルトを自ら装着し変身を試みるが、ベルトの力を引き出せずに弾かれてしまう。
オルフェノクに追い詰められた真理は、その場にいた巧にベルトを装着し無理やり変身を試み……そして巧は仮面ライダーファイズへと変身を遂げる。
ファイズドライバーに適合してしまい、仮面ライダーファイズへと変身してしまった巧。
また、別場所では不慮の事故で死亡してしまい、オルフェノクとなって蘇ってしまった木場勇治。
2人を主軸に物語は紡がれ、ベルトを巡る戦いへと誘われる。
やがてその戦いは、周囲の人々を巻き込み、人類とオルフェノクの戦いへとなっていく。
違う種は共存できるのか、滅ぼしあうしかないのか。それぞれの種の未来をかけた戦いが始まる。
仮面ライダー555の主要キャスト
- 乾巧/仮面ライダーファイズ:半田健人
- 園田真理:芳賀優里亜(幼少期 – 八武崎碧)
- 菊池啓太郎 – 溝呂木賢
- 木場勇治/ホースオルフェノク:泉政行
- スマートレディ:栗原瞳
- 長田結花/クレインオルフェノク:加藤美佳
- 海堂直也/スネークオルフェノク:唐橋充
- 草加雅人/仮面ライダーカイザ:村上幸平(幼少期:伊藤祐介)
- 三原修二/仮面ライダーデルタ:原田篤
- 花形/ゴートオルフェノク:中康治
- 阿部里奈:河西りえ
- 徳本恭輔:佐伯俊
- 澤田亜希/スパイダーオルフェノク:綾野剛(幼少期:柴崎憂)
- 鈴木照夫 – 渡辺彼野人
- 鈴木照夫の影(アークオルフェノク):小林俊
- 添野錠二:石田太郎
- 沢村刑事:岩川幸司
- 添野ひかる:三訳真奈美
- 南雅彦:小川敦史
- J/クロコダイルオルフェノク:ケネス・ヅリア
- 琢磨逸郎/センチピードオルフェノク:山崎潤
- 影山冴子/ロブスターオルフェノク:和香
- 北崎/ドラゴンオルフェノク/仮面ライダーデルタ:藤田玲
- 村上峡児/ローズオルフェノク:村井克行
- 水野和史:大口兼悟
- 板垣哲生:深沢敦
- 島地貴子:中上ちか
大ブレイクしている綾野剛さんや、水野美紀さんの夫・唐橋充さんなどが主要キャストとして出演しています!
仮面ライダー555のその他情報
放送期間 | 2003年1月26日~2004年1月18日 |
キャッチコピー | 「疾走する本能」 |
敵 | オルフェノク |
マシーン | 仮面ライダーファイズ:SB-555 V オートバジン 仮面ライダーカイザ:SB-913 V サイドバッシャー 仮面ライダーデルタ:SB-VXO ジェットスライガー |
ベルト | 仮面ライダーファイズ:SB-555 B ファイズドライバー、SB-555 P ファイズフォン 仮面ライダーカイザ:SB-913 B カイザドライバー、SB-913 P カイザフォン 仮面ライダーデルタ:SB-333 B デルタドライバー、SB-333 P デルタフォ |
スーツアクター | 仮面ライダーファイズ:高岩成二 仮面ライダーカイザ、ホースオルフェノク:伊藤慎 仮面ライダーデルタ:押川善文 |
主題歌 | [オープニング] 『Justiφ’s』 作詞 – 藤林聖子 / 作曲 – 佐藤和豊 / 編曲 – 中川幸太郎 / 歌 – ISSA [挿入歌] 『Dead or alive』(第2-19話) 作詞 – 藤林聖子 / 作曲 – 吉田勝弥 / 編曲 – 近藤昭雄 / 歌 – 石原慎一 『The people with no name』(第21-32話・第39話) 作詞 – 藤林聖子 / ラップ詞 – m.c.A・T / 作曲 – 渡部チェル / 編曲 – RIDER CHIPS / 歌 – RIDER CHIPS Featuring m.c.A・T |
映画 | 『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(2003年8月16日公開) |
主題歌は『DA PUMP』の”ISSA”さんです!
とにかくカッコいい主題歌です。
毎週日曜の朝にこの主題歌でどれだけテンションが上がった事か…
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仮面ライダー555のブルーレイBOXです。
これを機会にもう一度、一気に見直したいですね。
仮面ライダー555 第1話 第2話
平成仮面ライダー20作品記念として特別配信!
仮面ライダー555の感想とまとめ
オルフェノクが格好良い! 以上!
で、終わらないのが『仮面ライダー555』の魅力です。
熱く語りたいポイントとして、何といってもファイズの変身ベルトです。
当時はまだガラケーの時代でした。その時代に本作品のベルトのギミックは心躍ったものです。ケータイに本作品の効果音を入れたファンの方もいらっしゃるのではないでしょうか。(何を隠そう、私もその一人です!)
変身ベルトの売り上げが、過去最高の100万本以上を記録し、『仮面ライダーW』に抜かれるまでは変身ベルトの売上がシリーズ最多を記録していた事実は、ベルトのギミックに心惹かれた方々が多かった証拠として十分でしょう。
また、今作の特徴として上げられるのが、仮面ライダーファイズの変身後の振る舞いではないでしょうか。
変身後に手首をスナップするしぐさや、ダルそうに戦うしぐさも、主演の半田健人さんとファイズのカッコよさが相まって、とても魅力的に映っています。
とても中の人が『仮面ライダーアギト』『仮面ライダー龍騎』と同じ人だとは思えない凝りようです。高岩成二さんの演技力には脱帽ですね。
放送前に今作の仮面ライダーの姿を見た人の中で、私と同じ感想を抱いた方も居ると思われます。
あれ?ちょっとダサくね!?と……。
しかし、私の場合は放送を見ていくうちに次第に気にならなくなり、むしろ格好良く見えてきました。
ボディを走る光るラインも最初は異様に見えていたものですが、それすらも格好良いと思えるようになったのです。ヒーローマジックとでも言いましょうか、実際に格好良く動く様には、静止画で受けたマイナス印象を覆す力があるように思います。
今作の仮面ライダーファイズの装備は企業が作り出したものということで、変身ベルトや変身した姿は非常にメカメカしいものとなっています。
機械の仮面ライダーと言えば、『仮面ライダーアギト』に登場した『仮面ライダーG3』がありますし、『仮面ライダー龍騎』に登場した『仮面ライダーゾルダ』もメカメカしい姿をしています。
しかし、『仮面ライダーファイズ』はメカニック機械的な部分だけではなく、体を光るライン、電子的な部分が見て取れます。これも後の平成仮面ライダーの原型ではないでしょうか。
既に視聴された方にはわかると思いますが、本記事では【あるネタバレ情報】を伏せさせて頂きました。
これは是非本作品を見て衝撃を受けていただきたいからです。視聴がまだの方には是非視聴をしていただき、衝撃の展開に驚くとともに私と共感していただきたいと思います。