先日、ジャスティン・ビーバーさんがライム病に罹ったというニュースが報道され話題となりました。
先日「ライム病」を告白した #ジャスティン 。
詳しくは、1月27日公開予定のドキュメンタリーシリーズ『Justin Bieber: Seasons』で明らかになるそう…約2週間後です🗓 https://t.co/MFLFE1e8yv— ジャスティン・ビーバー JP公式 (@bieber_japan) January 11, 2020
この『ライム病』という病気、日本ではあまりなじみが無く、私も初めて『ライム病』という病気があることを知りました。
この『ライム病』、感染する病気のようですが、いったいどのような病気で、その症状や完治するかなどが気になり調べました。
また、ライム病に感染した有名人にはどのような方がいるのか?日本でも注意が必要かも調べましたのでお伝えしたいと思います。
※今回は苦手な方もいると思うので、患部や虫の画像は載せないようにしますね。
ライム病の有名人は?
ライム病の感染した有名人には以下の方がいます。
ジャスティン・ビーバー
ジャスティン・ビーバー、新曲「Yummy」のゲームを公開 https://t.co/V9JrS7Bc3T #JustinBieber pic.twitter.com/zRod4D1AMF
— Billboard JAPAN 洋楽 (@BillboardJP_INT) January 10, 2020
ジャスティンビーバーさんはライム病に感染していたことをインスタグラムで告白しました。
そして近いうちにユーチューブに投稿するドキュメンタリーシリーズで詳しく説明することを予告しており、以下のように宣言しています。
「僕がずっと戦ってきたこと、そして克服しつつあることを知ってもらえると思う。苦しい数年だったけれど、適切な治療を受けることが、これまで治療不可能だった疾患を治療する助けになる。僕は復帰して、今までよりずっと良くなる」
ジャスティンビーバー インスタグラムより
アヴィリル・ラヴィーン
歌手のアヴィリル・ラヴィーンさんも2014年にライム病と診断され、長期で音楽活動の休止を余儀なくされています。
アヴィリル・ラヴィーンさんはインフルエンザのような症状が5カ月間も続き、医師からもなかなかライム病と診断されず苦しんだそうです。
アヴィリル・ラヴィーンさんがライム病と診断されまでに2カ月もかかったそうです。
相当辛かったでしょうね。
2018年ころから活動を再開しています。
リチャード・ギア
‘Hachi: A Dog’s Tale’ (2009) A college professor’s (Richard Gere) bond with the abandoned dog he takes into his home, and it’s unending devotion to him. Dir. by Lasse Hallstrom, with Joan Allen, Cary-Hiroyuki Tagawa, Sarah Roemer, Jason Alexander, Erick Avari & many others pic.twitter.com/HMnIvt4PWQ
— Classicman Film (@classicsman70) October 14, 2018
ハリウッド俳優のリチャード・ギアさんもライム病に苦しんだ一人です。
『HACHI 約束の犬』に出演して日本でも話題となりましたリチャード・ギアさんは、犬に付着したマダニに咬まれたことでライム病に感染したそうです。
アシュレー・オルセン
エリザベス・オルセンって、フルハウスでミシェル役の双子アシュレー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセンの妹なの?!
本当に知らなかったわ!!みんな可愛い…美女姉妹だ…😩✨💕 pic.twitter.com/npE6ZtUmLj
— せと (@star_st0507) November 10, 2019
アシュレー・オルセンさんといえば、アメリカのドラマ『フルハウス』でミシェル・タナー役と言えば分かる方も多いのではないでしょうか。とても可愛かったですよね。
そのアシュレー・オルセンさんも、2015年にライム病を患っていることが報じられました。
関係者は以下のように語っています。
「彼女の容態はかなり悪いですね。どんどん悪くなっていっています。診断された時には病気がすでにかなり進行してしまっていたので、早期発見による治療が受けられない状態でした。本格的に症状を患っています」
「彼女が仕事に来たときの様子は憔悴しきって身なりもちゃんと整えられていません。それに不機嫌なこともおおいですね。かなり辛い時を過ごしているようです」
アシュレー・オルセンさんもライム病によりかなり辛い思いをしているようですね。
ライム病とは?
ライム病について、どのような病気かをMSDマニュアルより抜粋してまとめてみます。
ライム病の原因
マダニ(シカダニ)に咬まれることでライム病ボレリアという細菌に感染することで発症します。
山や森などにいるマダニに気付かないうちに咬まれ、感染する場合がほとんどのようです。
山や森に入るときはマダニに咬まれないように、長袖の衣服を着たり、茂みや枝に接触しないよう注意が必要です。
一般的な家にいるダニは感染しません。
実は私も約20年くらい前に、マダニに咬まれたことがありますが、幸い感染はしなかったようです。
その時も山の中で魚釣りをしていて、その2・3日後、入浴中に見慣れないホクロがあったのでよく見たらマダニが体に咬みついていて血を吸っていたようです。
取ろうとしてもなかなかマダニを取ることができず、プチっと取れた後も、なかなか潰せなかった記憶があります。
今思えば、その時感染していなくて本当に良かったです。
ライム病の症状
ライム病の症状は3つのステージに分けられます。
ステージ1:早期(限局期)
最初は限局期(げんきょくき)と呼ばれ、刺された場所に大きな赤い斑点が現れるのが一般的で、この紅斑はゆっくりと直径50センチメートルほどに広がります。
痛みやかゆみはありませんが、触れると火照った感じがして、通常は紅斑は3~4週間ほどで治まります。
これといった紅斑の症状が出ない(症状に気づかない)人も約25%います。
ステージ2:早期(播種期)
細菌が全身に広がり始めると、播種期(はしゅき)を迎えます。
疲労感、悪寒、発熱、頭痛、項部硬直、筋肉痛、痛みを伴う関節の腫れが一般的な症状で、数週間続きます。
治療を受けていない人の約半数には、通常は体のほかの部位に小さめの赤い斑点ができ、まれに背中の痛み、吐き気、嘔吐、のどの痛み、リンパ節の腫れ、脾臓の腫大が起こります。
より重篤な症状が生じることもあり、約15%の患者で神経系に影響がみられます。髄膜炎(頭痛と項部硬直)とベル麻痺(顔面の片側、または両側の筋力低下)が主な症状で、数カ月続きます。
更には感染者の8%で、不整脈、心筋炎、胸の痛みを伴う心膜炎が起こります。不規則な心拍が原因で、動悸、ふらつき、失神が起こることがあります。
かなり怖い感染症であることが分かりますね。
ステージ3:晩期
もし早期の感染症が治療されない場合は、数カ月から数年後に別の症状が現れます。
通常は数カ月以内に、半数以上の患者に関節炎の症状が出ます。
典型的には、数年間にわたりいくつかの大関節(特に膝関節)に腫れと痛みが繰り返し起こります。
膝は痛むより腫れる場合が多く、しばしば熱をもち、まれに赤くなることがあります。膝の裏側に嚢胞(のうほう)ができて破れることもあり、急激に痛みが強くなります。
関節炎を発症した人の約10%で、6カ月以上にわたり膝の症状が継続します。
まれに脳や神経の機能不全に関連した異常がみられます。
気分、発話、記憶、睡眠に影響が及ぶことがあります。背中や脚、腕にしびれや突然の鋭い痛みを感じる人もいます。
ライム病は完治する?治療法は?
ライム病の治療は、抗菌薬の投与です。
どの段階でも抗菌薬が有効ですが、早期に治療することで合併症を予防できる可能性が高まります。
感染症の初期段階ではドキシサイクリン、アモキシシリン、セフロキシムなどの抗菌薬を2~3週間にわたって服用すると効果的ですが、これらの薬が服用できない8歳未満の小児や妊婦は、アジスロマイシンを使用することがありますが、効果は劣ります。
関節炎には、アモキシシリンやドキシサイクリンなどの抗菌薬を30~60日間、経口で投与するか、セフトリアキソンやペニシリンを14~28日間、静脈内に投与します。
神経学的異常(ベル麻痺を除く)や第3度心ブロック(不整脈の一種)には、たいていセフトリアキソンまたはペニシリンを2~4週間にわたって静脈内に投与します。
比較的軽症の第1度心ブロックとベル麻痺の治療には、2~3週間にわたるドキシサイクリンの経口投与が役立ちます。
抗菌薬で原因菌を死滅させれば、ほとんどの場合、関節炎は治まります。
ただし、原因菌がいなくなった後でも、炎症が続くために関節炎が持続することがあるそうです。
アスピリンやイブプロフェンといった非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)で、腫れた関節の痛みを軽減できることがあります。
抗菌薬は慢性疲労の症状緩和には効果がないようです。
ライム病は日本でも注意必要?
日本にもマダニは生息しており、ライム病の注意が必要です。
アメリカでは年間3万人を超えるライム病患者が報告されており、社会問題となっています。
一方、日本では主に寒い地域や標高の高いところで感染が見られ、最も多いのが北海道で年間10例弱の患者さんが報告されています。
北海道以外にも長野県、新潟県、大分県、福島県、福井県、群馬県などでライム病に罹るリスクがあるとされているので注意が必要です。
ライム病の有名人は誰で症状や完治する?日本でも注意必要のまとめ
今回は、ジャスティン・ビーバーさんが告白したライム病について調べてみました。
アメリカでは社会問題になっているくらい深刻な感染症であることが分かりました。
また日本でも、少ないですが感染の報告がありますので、注意が必要です。
特に山の中や、森の中に行く場合はマダニに咬まれないように長袖・長ズボンなど服装に注意しましょう。
また、もしマダニに咬まれた場合は、すぐに病院に行きましょう!